ミシガン大学公共政策大学院留学記

2011年4月30日土曜日

あとがきに代えて

急な話ですが、明日帰国することになりました。先週木曜日の深夜に人事から電話をもらい、予定していた時期よりも相当繰り上げて帰国することになったので、課題と帰国の準備を並行して進めており、最近は忙しい日々を送っていました。もう少しアナーバー生活を満喫したかったとの思いもありますが、日本が大変なこの時期に早く職場に復帰して仕事ができるというのは、嬉しい限りです。

このブログを通じて、色々な方からコメントをいただいたり、メールで連絡をいただいたりしたのが、その時その時の励みになったと思います。みなさまには感謝したいと思っております。個人的な思いや生活を記録していただけですが、今後留学される方の参考になればと思い、しばらくの間はこのブログを公開しておきますが、折を見て閉鎖したいと考えています。

今まで本当にありがとうございました。

冬学期授業評価(後半分)

ちょっと駆け足気味だけど、一応メモ。

■ECON502 Applied Macroeconomics Theory (John Laitner) 評価:★★★★☆
成長論について、古典的なソローモデルに始まり、ライフサイクルモデルの組込み、公的資本や人的資本の組込み等を扱う。ケインズ経済学は基礎からマンデル=フレミングモデルまで。DPは扱わないが、動学的均衡を意識した説明。おじいちゃん先生であるためか、高校時代を彷彿とさせる板書で授業が進むため、若干スピード感にかける授業であるが、説明のわかりやすさ・丁寧さは随一。ただ、カバーする範囲が狭かったのがマイナスポイント。

■ECON677/STATS531 Time Series Analysis (Shyamala Nagaraj) 評価:★☆☆☆☆
時系列解析について、ARIMAモデルに始まり、周期性のモデル化、VAR、GARCHなどを扱う。ただ、実際はVARとGARCHについては、最後の授業2回で、駆け足で説明する始末。中盤以降、直観的な説明もない上、数学的な説明もいい加減なレベル。学生が質問しても的を射た回答をしないし、学生があきれ返って押し黙っている感じ。ミシガン大学で受けた授業の中で、ワースト・オブ・ワーストの授業。

■FIN609 Fixed Income Securities (Steve Slezak) 評価:★★★☆☆
債券市場の取引実態や数字の読み方など常識的なところから始まり、債券取引に関する基礎的な概念の説明をした後、派生金融商品の価格決定理論などを学ぶ。如何にも標準的授業だが、パワポや例題がわかりづらいなど、前半に受けたリスクマネジメントの授業と同じく、やはりそこまで講義上手ではないのが問題か。悪くもないけど良くもないの典型。

成績は、マクロ経済がA、時系列分析・債券投資がA+で終了。

2011年3月14日月曜日

地震

東北地方太平洋沖地震で被災された方にお見舞い申し上げますともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。また、救助・救援活動、福島原発において作業をされている方には、大変な状況ですが、是非頑張っていただければと思います。

アメリカでの報道に加えて、インターネット経由で日本の報道も見ていますが、言葉にならない気持ちで一杯です。現在のところ募金くらいしか自分にはできることはありませんが、こういう状況だからこそ日常への復帰というのは色んな意味で大事だと思うので、学生の本分たる仕事にしっかりと取り組もうと心を改めているところです。

帰国時にもまだ復興途中だと思うので、帰国後は、留学の成果を踏まえて、微力ながら貢献できればと思います。

2011年3月10日木曜日

冬学期授業評価(前半分)

いまいちやる気が起きないので、今学期前半の授業評価でも。

■ACC564 Corporate Financial Reporting (Catherine Shakespeare) 評価:★★★☆☆
財務会計論について、収益・損失計上時期、合併、無形資産、リース会計、税効果会計、年金会計などの諸論点について、毎回ポイントを説明した上で、実際の財務諸表を読み解くという形式で進む。授業の目標は、投資家として、財務諸表のよりよい消費者となることを目指すもの。毎週宿題が2つと負担は重いが、その分得られるものも多い。アメリカの会計の教え方の問題なのか、あまり仕訳を明示せずに議論が進んで行くので、個人的にはそこがわかりづらかった。財務会計論であろうと、一に仕訳、二に仕訳、というのが個人的信条なので、その分マイナス評価。

■FIN580 Options and Futures (Jonathan Carmel) 評価:★★★★☆
フォワード、フューチャーズ、オプションの取引実態についての概説があった後、価格決定理論へと進む。現実への適用事例としては、単純なヘッジ手段にとどまらず、ヘッジファンドがポートフォリオのベータを調整するためにどのように活用するかなど、今まで知らなかった事例もたくさん学べたので、勉強になった。事前の予習はまったく要求されておらず、すべての内容を授業だけでカバーして理解させるのは、なかなかの腕前。少し頭が良すぎて変な人のオーラが出ているのが玉に傷か。

■FIN631 Risk Management in Financial Institutions (Steve Slezak) 評価:★★★☆☆
各種金融機関の業務概要・リスクの所在について議論したのち、個別にリスクの認識・ヘッジ方法を扱う。その他、金融危機についても、証券化の仕組なども含めて学習。毎回パワポを準備してくれるのはいいのだが、そこそこレベルの高い教科書以上のことをあっさり説明するし、授業でカバーしている範囲は異常に広いし、計算ばかりでアイディアの説明がいまいち足りないしで、いまひとつ理解に役立たない。ただ、教科書はしっかりしているので、授業をペースメーカとして自分でしっかり勉強を進めていくことができたかな。

とりあえず成績はA+ストレート。ただ、ビジネススクールは成績のつけ方がやっぱり甘い気がするなあ。まあ、ビジネススクールの人たちは勉強ほどほどにして、ネットワーキングや起業のアイディアを練ったりと、そちらに忙しいので、こんなふうな感じなんでしょうが。

2011年3月9日水曜日

灰色の水曜日

今日から大学に戻って、あと1か月半ばかりの学生生活に復帰。春休みはニューヨークで観劇に、美食に走った上に、春休みを少しばかり超過して、昨日までニューオリンズでMardi Grasを堪能。そんなわけで、今日は色んな意味で灰色の水曜日という感じ。

今学期は前半の負担が重かった分、後半は履修登録制限の関係で、余裕が出るのがわかっていたのだが、今日まだ履修を決めていない授業に出たところ、ともに講義上手ではなさそうな上に、ウェイティングリストでも相当後ろにいるので、思い切って落とすことに。というわけで、通期のマクロ経済、時系列分析の他は、債券投資の授業だけという何とも余裕のある時間割になった。余裕ができる分、今までの積読状態の本の棚卸しと約2か月後に迫った社会復帰にむけてリハビリを本格化させようと思案中。

ただ、急に余裕ができたせいか、遊び疲れたせいか、やや放心状態で気合いが入らない。早く通常営業に戻りたいところです。

2011年2月13日日曜日

踏ん張りどころ

数日前は氷点下25度とかありえない気温だったのに、急に暖かくなって氷点下の世界を脱すると、パーカーにアウターを羽織るというそんな厚着でもない格好をしても、結構暑いなあ。気温の急激な変化に少しついていけていない…。

今学期前半戦が終了に近づいてきているので、テスト勉強にも着手せざるを得ず、忙しい毎日を送っている。そうは言いつつ、週末は元々チケットを購入していたRafal Blechaczのコンサートに加えて、急にカナダに行くことになった友達からブルースとジャズのチケットをもらったので、3夜連続でコンサートに出かけるなど文化的な生活は営めているのだけど、その分睡眠時間が削られていてちょっとつらい…。いや、でも3夜連続コンサートは本当に演奏内容としても、気分転換としてもよかったんだけどね。

マクロ経済のテスト勉強に着手したのだけど、宿題の問題は解けるけど、試験でどんな問題が出るか全く予想がつかないので、どのぐらいまでやり込むべきかで相当悩みそう。ほとんどの結果の導出過程を体に染み込むまでやるとなると、今週は平日でも時間を見つけてやらなきゃいけないし。

そんな忙しい感じなのだが、時系列分析の宿題がもはや授業でカバーしたレベルを遥かに超えていて、たかだか宿題なのに丸一日とか時間がつぶれるのは本当にやめてほしいなあ。今週も宿題が出たら、テスト勉強の時間が削られるんじゃないかと、今から少し心配になってきた…。

まあ、前半戦が終了すれば、スタディブレイクでニューヨークとニューオリンズに旅行に行くので、ここは踏ん張りどころですな。

☆  ☆  ☆

先週は、庄野潤三「プールサイド小景・静物」を読了。芥川賞をとった作品を収録する短編集で、平凡な家庭の中の情景を、危機であったり、日常であったりを描いている。あんまり明るい調子ではないし、気分が滅入っている時に読むものではないかな。物語として語られておらず終わり方が宙ぶらりんな感じのが多く、個人的にはあんまり好きになれなかった。今週は上記のとおり忙しくなるので、読書習慣強化目標はお休み予定。

2011年2月6日日曜日

酒に弱く、しかし読み耽る

だいたい毎週1回ぐらいは何かと理由をつけて飲みに行っているのだけど、最近ビールをパイント4杯ぐらい軽く飲んだだけでも、翌日に若干疲れが残る感じがあって、なんかお酒に弱くなったかもと最近思う。今学期に入ってから、月曜から木曜までイブニングクラスが入っていて、21時過ぎに帰宅するのだが、どの授業も毎週最低1つは宿題が出るので、帰宅後も宿題を解いていたりと忙しいので、平日はあまりお酒を飲まない生活習慣に変わったのが要因なのかなあ。あくまで、歳をとったという理由ではあって欲しくない…

宿題が大変とはいっても最近何となく相場観がつかめてきたかな。一番大変な会計学は、結局教授は宿題と言いながらただ実際のケースをじっくり読み込んで考えさせた上で解説を学生に聞かせたいだけなのか、基本的にすべて満点で返却されるので、悩みがちなところもある程度制限時間を設けていい加減のところで切り上げるという方式に変更。これで相当時間が短縮できる。時系列分析は授業でRのコードをほとんど説明しないので、宿題を解くのに時間がかかるのは本当やめてほしいなあ。この授業で初めてRを触る人は本当に大変なんじゃないかと。マクロ経済の宿題は提出がいらないからといって全く手を付けていないけど、そろそろ中間試験も近づきつつあるし、少しずつ取り組まないと後で痛い目を見そうだ。

☆  ☆  ☆

先週は年末旅行した時に仕入れた森見登美彦「夜は短し、歩けよ乙女」を読了。この作家は独特の文体なので、好き嫌いが分かれるだろうなあ。前作の「四畳半神話体系」と舞台設定が似ているし、登場人物もある程度かぶっているけど、小説としてはこちらの方が好き。ヒロインである女の子がこれまたふわふわした現実感のない女の子で、喋り口調も感覚も相当世間擦れしておらず、そのどことないファンタジー感についていけるかが肝。個人的にはほんわりした読後感を味わえたので、気晴らしに良かった。本屋大賞2位というだけはあるな(ちなみに、山本周五郎賞もとっている)。少しは真面目な本も読みたいけど、やっぱり忙しいので、今週は友達に借りた小説を読み進めて行こうかなと。なんやかんや言いつつ、ちゃんと読書習慣が戻りつつあるな。結構、結構。