ミシガン大学公共政策大学院留学記: 錆びつかない物事の考え方

2009年4月20日月曜日

錆びつかない物事の考え方

先週木曜日、幹部を交えた勉強会でプレゼンをした。

この歳になってもプレゼンが苦手というのは早く克服したい弱みのひとつなのだが、今回のプレゼンで一番驚いたのは、幹部たちの経済に対する造詣の深さ。当然、僕なんかよりも経験が長いから当然といえば当然なのだが、彼らが留学した時にはまだなかったはずであろう最先端の理論を用いた計量分析に対しても、ある種動物的な勘を持って批判していたのが印象的だった。僕のプレゼンも論文に批判的な立場で紹介したのだが、鋭い反論には舌を巻く思い。その分、初めて参加する今年4月に入った1年生は「さっぱり、よくわからない」みたいな感じだったが…

よくよく考えてみれば、僕の部局では、公共政策プログラムに留学した人の中でも、計量分析に強いPrinceton University のWoodrow Wilson Schoolに留学していた人が相当多い。公共政策じゃなくても、例えば、うちの上司はUCLAのPh.D in Economicsだし。幹部たちと比較すると、学術的な点においても、現時点では何段も劣るといったところか。

幹部を見習いたいのは、留学するにあたって、その時の最先端の理論を手に入れるだけではなく、物事の考え方の「筋」を手に入れてくることだと思う。これだけ時代の流れが早くなれば、最先端の理論なんて、すぐに錆びついてしまう。もっと大事なのは、物事の本質を捉え、それを分析し、そして解決策を示すことのできる思考力ということなのだろう。これがいつの時代にも必要とされる能力ではないか。

今回の勉強会はこういったことを再認識しただけでも、実りの多いものだった。

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