ミシガン大学公共政策大学院留学記: 戦争の傷跡とかわいい金魚

2009年7月18日土曜日

戦争の傷跡とかわいい金魚

 

昨日に引き続き、Art Fair巡りをしてきた。今日が最終日なので、宿題をこなさなければならないこともあり、お昼ごはんを食べてから、まずE. Liberty Streetを中心に広報活動を行っているNGOにインタヴューを試みてみた。

一つ目は、ベトナム戦争の退役軍人をサポートするNGO。お話をうかがったおじさんは、ベトナム戦争で身体に障害が残る退役軍人を病院に連れていく自動車を購入するための資金募集や退役軍人のカウンセリングなどを担当しているそう。

僕にとってベトナム戦争と言うと、もはや教科書上の出来事のような感覚しかなかったのだが、いまだにアメリカでは色濃く残る問題のようだ。ベトナム戦争やアフガン戦争といったアメリカが行ってきた戦争の是非は別論として、その後遺症を引きずっている人たちが実際にそこにいるというのは、質量を持ったリアリティとして、僕にずしんと響いてきた。平和な日本にいると肌感覚として感じられない体験であった。

次は、クリーン・エネルギー導入を訴えるNGOの方に話をうかがう。石炭を用いた発電所が環境や我々の暮らしに与える悪影響について語ってくれた。

印象に残ったのは、アメリカにはまだまだ素晴らしい自然が残っていて、それを子孫に受け継いでいかなければならないという使命感。自然の素晴らしさを子供たちに伝えるために、大自然を相手にしたピクニックやカヌーなども企画しているらしい。この問題に対する解決策として、代替エネルギーの積極利用を訴えていた。解決策が分かっていても、企業の経済活動が絡んでくるため前進は容易ではなく、どうやって一歩を踏み出していくか難しいなと感じた。

その後ぐるぐると街を回った後、Chuck Wimmerのブースでじっくりと作品を鑑賞。彼は、僕の家の近くで開催されているAnn Arbor South University Art Fairの公式ポスターをデザインして、くすっと笑えるかわいい絵を描いている。僕は”Can I go out tonight?”と雄の金魚が雌の金魚にデートを持ちかけている絵を購入。お互いに金魚鉢の中にいるのに、「今夜デートに行かない?」と誘うところが何ともいえずかわいい。彼は、日本の漫画などからもインスピレーションを得ているとのことで、妙に親近感を覚えた。

お祭り騒ぎの楽しかった芸術祭も今日で終わり。明日からはまたのどかな田舎町に戻るのだけど、それはそれで良きことかなと。

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