ミシガン大学公共政策大学院留学記: 授業評価

2009年12月20日日曜日

授業評価

まだ試験が終わっていないけど、体が冬休みモードに入ってしまったのか、いまいちやる気が出ない。忙しい時はあれをしたい、これをしたいとか思っていたんだけど。試験勉強をやらないわけにもいかず、かといって時間に追い詰められているわけでもないという中途半端な状態がよくないのか。とりあえず今日は、今学期受講した授業の評価を。

■Calculus (Prof. Carl Simon) 評価:★★☆☆☆
ひたすら微積の計算の仕方を勉強。厳密な証明などとは程遠く、あくまで微積の概念・計算の技術を身につけることが重視されている。正直言って、授業免除を申請しておけばよかったけど、自主的に復習する気にもなれないから受講するのもありかというレベル。だいたい、他の公共政策大学院だと、微積は履修前提のカリキュラムも多いしね。一方、コミカルな教授はアメリカ人から人気があり、うちの大学院でおそらく最も学生から愛されている教授の一人。僕はあまり好きになれなかったけど。

■Statistics (Lect. Justin Thomas) 評価:★★★★☆
記述統計から各種検定、線形モデルの基礎まで勉強。結果ばかり教え込むという手法は取らず、理論的な問題もしっかり扱ってくれるので、ものすごく勉強になった。仕事をしていた時はこういう基礎的なことをぶっ飛ばして、いきなり計量モデルばかり使っていた側面が否めないので、やっとそのベースが得られた感じ。むしろ統計ぐらい大学の時にしっかり履修しておけという話だけど。統計はどちらかと言うと無味乾燥で退屈な講義が想像されるが、講師のやる気が溢れており、こっちまでやる気にさせてくれたのは、彼の持ち前の良さだと思う。

■Microeconomics A (Prof. James Levinsohn)  評価:★★☆☆☆
消費者理論、生産者理論、厚生分析、独占・寡占、ゲーム理論まで勉強。数理モデルはあまり使わない形でミクロ経済学を復習する感じ。内容は、大学2年生の時に受講した法学部・経済学部合同講義の近代経済学と同じレベルかそれ以下。公共政策大学院なのでごりごり数理モデルを使わないのは別によいとしても、簡単な言葉の説明で貫くのであれば、現実の経済現象や政策を経済学の観点から分析させることをより強く重視すべきと感じる授業。理論系は経済学部の授業を履修した方がよいのかな。教授はなぜかアメリカ人学生の心を掴んでいたが、その理由は謎。いい人だけどね。まあ、来学期からYale Universityに転身するそうなので、幸運を祈っています。

■Foreign Policy (Prof. Susan Waltz)  評価:★★★☆☆
授業では広く浅く国際関係論について解説し、グループワークでは一つのテーマを勉強することを通じて最終的に政策ペーパーを書く技術を身に付けさせるという授業。予習量が一番多く、今学期で一番難儀した科目。毎回の授業に向けて大量のリーディングを課されるわりに授業での掘り下げが浅く、「広く浅く」の精神が昂じて授業内容に脈絡がない気がして、個人的な心証は悪い。教授の問題関心が人権などの非経済分野に偏っているので、ブレトン・ウッズがほとんど扱われなかったのも不満の一つ。また、ペーパーの書き方もはっきり言ってちゃんと教えていない気が。ただ、定期的に英語で政策ペーパーを書く練習ができ、フィードバックがもらえたというのが唯一のよい点。著名な教授なんだけど、相性が悪く肩透かしを食らったという感じかな。

■International Trade Policy (Prof. Alan Deardorff) 評価:★★★★☆
国際貿易を理論と政策の双方向から勉強。理論も程良く数理モデルを使って説明しているし、かといって現実の国際貿易や政策のあり方の議論から離れ宙に浮くという感じでもなく、バランスの良い授業。ものすごい刺激があるとか突き抜けて面白いという授業ではないけど、僕が公共政策大学院に求めていた授業の形の雛型のような感じ。国際貿易を勉強したのは、これがほとんど初めてなので、学ぶところも多かったし。一方、宿題で課されるペーパーは同系統のものが多く、少しうんざりした気分に。教授は温厚で、学生思いのいい人。明後日のテストの後にAcademic Advisingを受けに行くことに。

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