ミシガン大学公共政策大学院留学記: 12月 2009

2009年12月31日木曜日

総決算

昨日スキー旅行から帰ってきた。数年ぶりのスキーだったにもかかわらず、4日間滑り続けたので体の節々が筋肉痛で痛い。でも、Lake Tahoeの景色は絶景で、美しい自然の中スキーをできたのは本当に大満足。根っからの出不精だけど、アメリカにいる間に広大な自然にもっと触れるのもいいかなと思った。来年の夏はどうしようか色々と計画を立て始めないといけないですね。

旅行から戻って今学期の成績をチェックして見ると、一応すべてA+かAだったので、これ以上は望むべくもないかなと。これでMAEに合格しなければ結構へこむかも。今学期は授業中に発言することがほとんどできなかったので、来学期以降からはもう少し積極的に授業に参加して頑張っていきたい。とはいっても、経済系の授業が多いので、発言機会は今学期以上に限られてきそうではあるが。

今日は大晦日なのに、いまいち今年が終わるという実感がない。紅白も見なければ、年越し蕎麦も食べず、正月の朝から御屠蘇気分でおせちを食べて、翌日には当然のように二日酔い、という毎年飽きもせず繰り返してきた年末年始とは違うからか。冬休みが短すぎて、まったく学期中と変わることのない普通の生活をただただ続けているからかも。そうこう言っても、明日から新年。気持ちを新たに頑張っていこう。

2009年12月23日水曜日

冬学期受講計画

あっという間に来学期が来てしまうので、とりあえず受講予定科目についての個人メモ。必修がほとんどなくなったので、マクロ経済・計量経済を中心に選択。Dual Degreeに合格した場合は、現在のところ必修科目となっているValues, Ethics & Public PolicyとPublic Managementが選択扱いになるので、受講するかは来学期以降に決めるという感じかな。

■Microeconomics B: Economic Decision-Making (必修)
This course aims to teach students how to use and conduct benefit-cost analysis. To do this, students must possess the ability to model economic behavior in the real world. We will focus on general principles which might then be used to analyze a variety of problems. The class is structured to give students substantial practice at program or policy analysis.

■Macroeconomics (選択)
This course teaches students the basic tools of macroeconomics and how to apply them to real world economic policy. The goals of the course are for students to (a) understand how to evaluate macroeconomic conditions such as unemployment, inflation, and growth (b) understand how monetary policy and fiscal policy can be used to influence macroeconomic conditions (c) understand media accounts of macroeconomic events. The course will cover a broad range of topics in macroeconomic policy. Examples of issues discussed include the role of fiscal and monetary policies in stabilizing the economy, the relationship between inflation and unemployment, the role of government policy in promoting long-term economic growth, monetary and fiscal policies in an open economy, deficits and debt, and European Monetary Union. The course is structured around the tools (models) of macroeconomics, using primarily graphs, and occasionally equations. Examples are taken from current and recent real-world macroeconomics events and conditions.

■International Financial Policy (選択)
This course provides an overview of international financial economics, developing analytic tools and concepts that can be used to analyze world economic policy debates. It covers the international implications of macroeconomic policies, international monetary arrangements and institutions, and stabilization programs for developing countries. Although the major emphasis of the course is on the macroeconomics of international economics, a portion of the course will also examine the microeconomic context. Topics will include the basic theories of international trade and factor movements and how trade and exchange rates determine the international balance of payments.

■Applied Econometrics (選択)
This course is an introduction to econometric methods and their use in policy analysis. Most of the course focuses on multiple regression analysis, beginning with ordinary least squares estimation, and then considers the implications and treatment of serial correlation, heteroskedasticity, specification error, and measurement error. The course also provides an introduction to simultaneous equations models, time series analysis, models for binary dependent variables, and methods for longitudinal analysis.

■Practicum in Data Analysis Using STATA (選択)
This course will provide students with a practical hands-on instruction in the analysis of survey data using the statistical package Stata. Students will learn how to investigate a variety of public policy issues using data from the U.S. as well as several developing countries.

やっと冬休み

昨日朝一でInternational Trade Policyの試験を受け終わって、やっと長かった秋学期が無事に終了。1月4日から3日間、1・2年生全員必修のIntegrated Policy Exercise (IPE)という演習科目があり、引き続き冬学期が始まってしまうので、冬休みは2週間弱という何とも心許ないものだけど。

昨日は試験が終わった後に、Deardorff教授に今後の学習方針について相談。留学する前からわかっていたことではあるが、公共政策大学院では経済学の掘り下げがやや浅く、留学している間に経済学を深く勉強したいなと思っていたので、現在のMPPプログラムからMPA/ Master in Applied Economics (MAE)のDual Degreeにしようか考えていると相談。教授としては、経済学をより深く勉強したいのであれば、それもいいんじゃないという感じで、必要あれば推薦状を書いてもらうことにつき快諾。その後、経済学部のMAEプログラム担当の教授のところに話に行ったら、在学生の出願は簡単な形式的な書類を出せばよいとのことで、冬休みの間に新たにStatement of Purposeとか書く必要がないみたいで一安心。昨年公共政策大学院に提出したApplicationと秋学期の成績等を勘案して、合否を決めるらしい。「別に”I love economics, economics, economics!”じゃなくても大丈夫なのよ、だけど今学期の成績は結構重要だけど」とその教授に言われてしまったが…。

成績はウェブ上でちらほら返却されてきていているが、どれくらの水準が必要とされているかいまいち不明なので、全部の成績が出揃うまで若干恐いところ。大学院の成績のつけ方って、学部と比較すると甘いらしいから、どのくらいの成績だったら良いのかがわからないのも不安要素の一つ。まあ、とりあえずせっかくの休みなので、明後日からはLake Tahoeで何年ぶりかのスキーを楽しんでこようと思う。

2009年12月20日日曜日

授業評価

まだ試験が終わっていないけど、体が冬休みモードに入ってしまったのか、いまいちやる気が出ない。忙しい時はあれをしたい、これをしたいとか思っていたんだけど。試験勉強をやらないわけにもいかず、かといって時間に追い詰められているわけでもないという中途半端な状態がよくないのか。とりあえず今日は、今学期受講した授業の評価を。

■Calculus (Prof. Carl Simon) 評価:★★☆☆☆
ひたすら微積の計算の仕方を勉強。厳密な証明などとは程遠く、あくまで微積の概念・計算の技術を身につけることが重視されている。正直言って、授業免除を申請しておけばよかったけど、自主的に復習する気にもなれないから受講するのもありかというレベル。だいたい、他の公共政策大学院だと、微積は履修前提のカリキュラムも多いしね。一方、コミカルな教授はアメリカ人から人気があり、うちの大学院でおそらく最も学生から愛されている教授の一人。僕はあまり好きになれなかったけど。

■Statistics (Lect. Justin Thomas) 評価:★★★★☆
記述統計から各種検定、線形モデルの基礎まで勉強。結果ばかり教え込むという手法は取らず、理論的な問題もしっかり扱ってくれるので、ものすごく勉強になった。仕事をしていた時はこういう基礎的なことをぶっ飛ばして、いきなり計量モデルばかり使っていた側面が否めないので、やっとそのベースが得られた感じ。むしろ統計ぐらい大学の時にしっかり履修しておけという話だけど。統計はどちらかと言うと無味乾燥で退屈な講義が想像されるが、講師のやる気が溢れており、こっちまでやる気にさせてくれたのは、彼の持ち前の良さだと思う。

■Microeconomics A (Prof. James Levinsohn)  評価:★★☆☆☆
消費者理論、生産者理論、厚生分析、独占・寡占、ゲーム理論まで勉強。数理モデルはあまり使わない形でミクロ経済学を復習する感じ。内容は、大学2年生の時に受講した法学部・経済学部合同講義の近代経済学と同じレベルかそれ以下。公共政策大学院なのでごりごり数理モデルを使わないのは別によいとしても、簡単な言葉の説明で貫くのであれば、現実の経済現象や政策を経済学の観点から分析させることをより強く重視すべきと感じる授業。理論系は経済学部の授業を履修した方がよいのかな。教授はなぜかアメリカ人学生の心を掴んでいたが、その理由は謎。いい人だけどね。まあ、来学期からYale Universityに転身するそうなので、幸運を祈っています。

■Foreign Policy (Prof. Susan Waltz)  評価:★★★☆☆
授業では広く浅く国際関係論について解説し、グループワークでは一つのテーマを勉強することを通じて最終的に政策ペーパーを書く技術を身に付けさせるという授業。予習量が一番多く、今学期で一番難儀した科目。毎回の授業に向けて大量のリーディングを課されるわりに授業での掘り下げが浅く、「広く浅く」の精神が昂じて授業内容に脈絡がない気がして、個人的な心証は悪い。教授の問題関心が人権などの非経済分野に偏っているので、ブレトン・ウッズがほとんど扱われなかったのも不満の一つ。また、ペーパーの書き方もはっきり言ってちゃんと教えていない気が。ただ、定期的に英語で政策ペーパーを書く練習ができ、フィードバックがもらえたというのが唯一のよい点。著名な教授なんだけど、相性が悪く肩透かしを食らったという感じかな。

■International Trade Policy (Prof. Alan Deardorff) 評価:★★★★☆
国際貿易を理論と政策の双方向から勉強。理論も程良く数理モデルを使って説明しているし、かといって現実の国際貿易や政策のあり方の議論から離れ宙に浮くという感じでもなく、バランスの良い授業。ものすごい刺激があるとか突き抜けて面白いという授業ではないけど、僕が公共政策大学院に求めていた授業の形の雛型のような感じ。国際貿易を勉強したのは、これがほとんど初めてなので、学ぶところも多かったし。一方、宿題で課されるペーパーは同系統のものが多く、少しうんざりした気分に。教授は温厚で、学生思いのいい人。明後日のテストの後にAcademic Advisingを受けに行くことに。

2009年12月15日火曜日

秋学期授業終了

正式には昨日で授業が終了していたのだけど、今日Foreign Policyの最終ペーパーの提出をするついでに今学期のおさらいの授業があったので、実質的には今日でやっと長かった授業が終了。とは言いつつ、あとCalculusとInternational Trade Policyの試験がクリスマス直前まで残っているので、まだ秋学期が終わったという感じはしないけど。

先週は試験準備やら色々飲み会やらで本当に多忙だった。木曜日はStatisticsの試験があったのだが、前半はその準備で一苦労。試験自体も短い試験時間にも拘わらず問題数が異常に多く、ネイティヴの学生でも全部試験を解き終わらなかったと言っている奴がちらほら。そこまで難しいわけではないけど、中間試験の平均点が異常に高かったためか、厳しめだったか。

金曜日は今年ミシガン公共政策大学院に入学した日本人全員が集まって、石狩鍋・よせ鍋で鍋パーティを。友人宅には日本から取り寄せている上質の調味料があり、すごく羨ましかった。やっぱりアメリカで売っている醤油や日本酒、味醂、ダシ、味噌などの水準は低く、いくら頑張っても味付けがうまくいかないことがままあったけど、調味料が調っていたおかげで、それなりにうまく作れたのではないかと。同じ時期に入学したといっても、なかなか全員揃って集まる機会はないから、引き続きこういう会も開いていきたいなと。

土曜日はConversation Partnerが主催の忘年会に参加。全員が日本人ではないけど、全員日本語をしゃべれる忘年会っていうのもまた乙。サマースクールの時によく行っていたGrizzly Peakで。アメリカなのに食事も美味しいし、酒も美味しいしで、やっぱりいいお店。まさか日本人以外の人と「忘年会」をするとは思っていなかったけど、これはこれで楽しかった。

日曜日は本日提出予定のForeign Policyのペーパー作成に着手するも、夜にさすがに少しは月曜のMicroeconomicsの試験勉強をしないというわけにもいかず、結局ペーパーは書き終わらず。もやもやした感触を残しつつ試験を受けるが、いつもどおり特段難しくもない試験で準備をしたことは少し後悔するも、今更仕方がないのでそれから再度ペーパー作成に取り掛かる。ただ、学期が終了に近づいて少し糸が切れてしまったこともあり、個人的にはわりとあまり納得のいかないままペーパー作成終了。成績評価の対象としての表面的な出来は多分問題ないと思うけど、それとは別次元に結局僕個人として腑に落ちないペーパーに過ぎないので、納得がいかないんだろうけど。二度と読み返したくないかな。

なにはともあれ、テストが残っているとは言っても、極度のタイムプレッシャーから解放されたのは本当に心が休まる。仕事しているよりは留学生活が楽なのは事実だけど、慣れない英語という環境で日本の大学では考えられないほどの大量のワークロードをこなしていくのは本当に大変だったの一言に尽きる。と言いつつ、来学期も懲りもせず今学期同様5教科を履修する予定なので、また冬休み明けには再度ひいひい言ってそうだ。

2009年12月6日日曜日

師走

気がつけば、もう師走。ふと見ると、このブログも細々と続けてきた結果、これが100回目の投稿となるみたい。ちょうど一年前はPrincetonの出願をギリギリに終え、12月中旬期限のUC Berkleyの出願書類を泣きそうになりながら準備していたなあとしみじみ思い出す。現在出願準備で忙しい方々は、今が踏ん張り時。本当に頑張ってください。

先週木曜日はForeign Policyの授業でClimate Changeをテーマにプレゼン。未だに英語には苦手意識があるので、とてもつらかった。結構簡単な質問に対しても英語で答えを考えている間に、アメリカ人のクラスメートに助け船を出される始末。とりあえず今学期一番気が重かった課題が終わったことで精神的なプレッシャーから解放されたので、あとは落ち着いて最終ペーパーを書くのみ。

金曜日は毎週恒例TGIF会。今回はChop HouseというMain Streetにある高級レストランでお食事。久々にがっつりステーキを食べてきた。最近はアメリカの牛肉も好きになってきたかな。少し歯応えがよすぎるのは玉に傷だが、無駄な脂肪分がなく、味もしっかりしているし。このお店は、日本の高級鉄板焼屋さんのようにラウンジが別に設けられていて、そこで食後にお茶とデザートを食べることができるのだが、ティラミスがものすごく美味しかった。アメリカで日本と同じレベルの洗練されたデザートを食べられるとは思っていなかったので、感動。その後は、サマースクール時代の友達の誕生日パーティーに出席。韓国人がすごい勢いで漫談をしていて、圧倒された。

土曜日は年末のスキー旅行の打ち合わせ後、韓国料理屋のArirangで食事。アナーバーで一番美味しいという噂であったが、その名に恥じない味。ただ徒歩圏内にないので、すべてを総合すればMaruに軍配が上がるかな。車を持っている友達の好意に甘えて、そのまま日頃できない買い物を。Tsuiで日本食を大量に買い込む。これで年末にレストランが閉まっていても餓死するという状況からは逃れられそう。

今週はとりあえず、StatisticsとMicroeconomicsの試験勉強とForeign Policyのペーパーが終われば、あとは結構余裕で乗り切れるはず。今週末から嬉しいことに既に忘年会の予定が入り始めているから、うまく予定を捌いていかなければ。