ミシガン大学公共政策大学院留学記: 集中講義2日目

2010年1月5日火曜日

集中講義2日目

今日は昨日に引き続きアメリカ上院議院における議論のシミュレーション。午前から委員会での議論、党派内での調整の打ち合わせを経て、本会議での議論・採決まで。厳しい時間制約がある中、物事を決めて行く必要があり、ネイティヴ同士がものすごいスピードで議論を始めたので、まったく口を差し挟む余地もなく。早朝から結局予定を押して夜8時前まで、短い休憩をはさみながら断続的にやっていたので、久しぶりに心の底から疲れた。留学してから授業に出るのはせいぜい1日2コマで、3時間以上は集中して英語で何かするという経験はあまりないので、特にそうなのだろう。

とはいっても、そこで議論されていることが必ずしもrelevantな内容であるとは限らないのが玉に傷といったところか。急いで議論しているわりには、各議員の(というか担当している学生の)妙なこだわりにすぎないどうでもいい論点について議論していたり、各論点の関係が整理されないまま言いっぱなしに終わっていたりして、法案の中での整合性や趣旨がしっかり議論されておらず、中身に実があった気はしない。また、本会議に上程された修正案は優に20近くあり(委員会で10近くの修正案を議論したにもかかわらず)、実質的な審議などされずに、フィリバスターを破った後に、個別にただ単に採決しているだけだし。極めつけは、移民政策の議論なのに、冗談でアメフト関連の条項を提起した議員がいて、なぜか大多数の賛成を持って通過してしまったこと。いくら面白くても良心を曲げるべきでないとメンバーの韓国人を説得して、うちの議員としてはNayと答えたが。

どこまでアメリカ上院の実態を反映した議事の進行なのかはいまいち不分明なところが残っているが、日本の議会とは大きく異なるのは一目瞭然。議論のダイナミックさという観点ではこういった議論の仕方自体は面白いのは事実だけど、議論がダイナミックであることが必ずしも成果物として良いものを生み出すということに直結しない、という当たり前の事実を身をもって感じた次第。ちゃんと議事整理が行われず、強いリーダーシップを持って全体のとりまとめを行えるだけの度量の大きい人物がいなければ、結局いくら議論しても表面的なパフォーマンスに過ぎず、結論はお寒いものだということを今回しみじみ思った。

明日のデブリーフィング・セッションの終了をもって、この集中講義も終了。明日は運よく早朝のグループに割り当てられなかったので、ゆっくり寝ようと思う。こんな寒い冬に朝8時半から2日連続授業に参加するなんて、もう無理です。今学期は8時半から始まる授業を履修しなくて本当によかった…。

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