ミシガン大学公共政策大学院留学記: 8月 2010

2010年8月31日火曜日

さよなら、夏休み

気がつけば8月も今日で終わり。あと1週間すれば、秋学期開始。冬学期が終わった時は4か月も夏休みがあるなんてと思っていたけど、気がつけばあっという間だった。これがたぶん人生で最後の長い夏休みなんだろうな…。

来週から授業が始まるとは言っても、とりあえずはシラバスの説明が主なので、そこまで焦る必要もないが、今週中に履修する授業を最終的に調整し終えなければ。とりあえず興味のあるビジネススクールの授業がMBAの学生に優先的に席を割り当てられているため登録できなかったので、担当教官に言って履修許可をもらってやっと登録を終えたが、金融工学の授業はこれから履修許可をもらわなければ。結局、大抵の場合は履修許可をくれるんだから、こんな面倒くさい制限なんか、わざわざつけて欲しくないというのが本音なのですが。

いきなり予習で大量のリーディングをこなそうとすると拒否反応を起こしかねないので、とりあえず助走として、ぼちぼち教科書を読み始めることにした。今学期も履修科目数は多いので、授業が始まるまでに教科書は最低1教科分は読み終えておきたいところだけど、今のところまあギリギリ間に合うかなというのんびりペース。英語が聞こえないとかいう事態も嫌なので、ある程度毎日ニュース見たり、リスニングだけでわりと時間とられてるしね。まあ仕方ない。

というわけで、お気楽な夏休みはもう終わり。またしばらく休みなく走り続けさせられそうな予感でいっぱいです。

2010年8月18日水曜日

思わず愚痴も言いたくなる…

一年についていない日というのは数日あるもんだけど、今日はマジで激怒してしまいそうになった。ほんと踏んだり蹴ったりである。

事の発端は昨夜。来週火曜日から旧友を訪ねにボストン旅行に行こうと思い立ったので、フライトの予約をしようとしたら、クレジットの認証が拒否。数回試みてみるものの、全然認証が通らず。ウェブの調子が悪いと認証が通らない時もあるらしいし、とりあえず昨晩は諦めて寝る。

今朝もう一度チケットを購入しようとするが…しまった。出発日が一週間を切ったから、値段が50%増になっている。まじありえん。仕方なく旅程をずらして購入しようとするが、再度認証拒否。ドル建てのクレジットは一枚しか持っていないので、できればこのカードで買いたいのだが、仕方なく日本から持ってきた円建てのクレジットでお支払い。ここまではまだ許せる範囲内。

その後、アマゾンで買い物をしていたら、件のクレジットが再度認証拒否。カード会社に連絡すると、昨夜航空券を6回買っていることになっているから、限度額越えでお取り引きできませんと。激怒するのを押さえながら、航空会社に電話。購入できていないチケットに課金ってどういうことだ。全部キャンセルしやがれ。「キャンセルするには、お取り引き番号がわからないとできません」いやいや、取引番号も何もそもそもチケット購入できていないから、そんなん知らねーよ。「それでは、カード会社への請求番号を調べてかけ直してくれませんか?」なんでカード番号からお前たちがさかのぼって調べないわけ?ふざけんな。クレームをつけるも、請求番号がないと処理できないの一点張り。こいつら、まじで使えない。

仕方なく、カード会社に請求番号を聞き、また違うオペレータに経緯を説明して、取消しが一応完了。「24時間から48時間で請求が取消しされます」…明後日まで、クレジットカードは使えないってことですね。はあ、そうですか。しかも、たぶんクレジットヒストリーもこの一件でマイナス評価されたんだろうな…。怒りを通り越して、もはや情けないぜ…。

これに蹴躓いたのか、他の些細なトラブルにも巻き込まれ、今日は踏んだり蹴ったり。4月のNY旅行の時は空港に到着してやっと出発遅延の電話連絡が入り、試験前で忙しいにもかかわらず、そのまま8時間も空港に閉じ込めてくれたり、オーバーブックにもかかわらずチケットが購入できるもんだから、間違って座席が空いていないチケットを購入してしまい、あせってキャンセルする羽目になったり(まあ、これはアメリカの航空会社はどこでもそうだけど。でも、あれだけオーバーブックしてクーポンを支払っていたら、いくらキャンセルが直前に出ても結果的に損な気がするのだが…)。デトロイト空港がおたくのハブ空港でなければ、早々に見限りたいところ。まあ、アメリカの航空会社なんてどこも最悪なんだろうけど。

2010年8月17日火曜日

日々の生活、英語、そして統計…

やっと日常生活に復帰中。日本はお盆明けにもかかわらず、まだ暑いみたいだけど、アナーバーはまた少し気温が下がって、過ごしやすい気候に。ただ、クーラーはつける必要がないけど、まだ扇風機は必須ですな。久しぶりにウォーキングをしつつ、買い物に行き、サラダを食べられる幸せ。うーん、健康的な生活おいしいです。

先週金曜日はマークに誘われて、アメリカ人やら何やら総勢11名のワインテイスティング会に行ってきた。今回2回目だったのだけど、Main St沿いにあるVinologyというお店。料理の量はすごく少ないのだけど、味はぴかいち。今回は6本のワインに、料理が6品だったけど、たったの35ドルという破格のお値段。これはお得だし、楽しかった。ただ、やっぱりネイティヴが複数いる中で、会話に混ざるというのはやっぱり難しい。話についていくのがやっとで、とてもこちらから発話なんてできようもない。あとやっぱり文化的なバックグラウンドがまだ共有できていないせいなのかしら。情けないけど、これでも一年経った現状の英語力だよな。まあ今思い返せば、渡米当時はほとんど聞こえていなかったに近いので、それと比べれば進歩はしているが。

というわけで、最近英語の勉強にも力を割くようにしている。学期中はPBSのNightly Business Reportという経済ニュース専門の20分程度の番組しか見ていなかったのだが、より政治・社会ニュースを扱うPBSのNewsHourとNBCのNightly Newsを視聴するように。これで毎日最低2時間程度は英語を聞く環境になった。あと、やっぱり学期中と違って時間に余裕があるので、毎日WSJに隅から隅まで目を通せるし、The Economistも関心のあるすべての記事を土日の間に読む余裕ができたのは何とも喜ばしい限り。あとは、スピーキングの機会をもっとしっかり確保していくのが課題といったところか。僕はほんとに英語しゃべれないからね…。

現在、時系列分析の復習をしているが、最近驚いたこと。ベイズ統計を使い始めたあたりで体感したが、こういう統計分析って本当にパソコンをフリーズ状態に持ち込めるんだという事実。今日、Rで季節要因を加味したARIMAモデルの最適モデルの推定を行うプログラムを回していたら、作業量が多すぎたのか、3分くらい結果が出ないという事態に。まあまあ、それどころか何時間もパソコンから応答がないなんて話は、Ph.Dに行っている人たちからよく聞くのだけど、自分もやっとその入り口くらいには立てたということなんだろうか。でも、これだけ処理速度が早いバソコンで反応がぱたっとなくなるなんて、所詮単純なシミュレートをしているだけなのにと信じられない気持ちでいっぱい。だけど、昔の人たちはほんとこんな基本的な分析をするのにも大変だったんだろうなとしみじみ思い知らされた。

2010年8月14日土曜日

ICPSR授業評価

今週木曜日にやっとICPSR終了。さすがに8週間ぶっつづけで計量経済学ばかりやっていたので、脳が溶けそう。もうしばらくは計量は勉強したくないですが、忘れないうちにある程度復習して定着させないとね。簡単に授業の評価と感想。

■Introduction to Applied Bayesian Modeling for the Social Sciences (Ryan Bakker)  評価:★☆☆☆☆
ベイズ統計学に基づく推計モデルを勉強。MCMCとMHアルゴリズムを勉強したあたりで、授業をドロップ。朝早くから授業に参加しているのに、講師の説明は意味不明すぎて、苦痛以外の何物でもない。別のセクションを担当していた講師の教科書がわかりやすいので(「ギリシャ語」じゃなくて英語で書かれていると、アマゾンでものすごい評価がされている(笑))、授業をドロップした後はそれで勉強。自然科学で使うのはまだしも、社会科学で使う時には、分布形の仮定をどう置くかが難しく(ないしは恣意的)、これが結論を相当規定してしまう感触あり。ただ、最近経済学の計量でもベイズ推計を使うようになってきているので、少し基礎を固めたというところか。

■Mathematics for Social Scientists II (Howard Thompson) 評価:★★☆☆☆
行列と微積の基礎のおさらい授業。前半の行列だけ受講。やっぱりアメリカの数学の授業はぬるい。行列も2週間かけて、回帰分析の基礎を説明するのがやっと程度のところまでしか進まず。わかりやすいのはいいのだけど、もう少し真面目にビシビシと教えてほしいところ。

■Regression Analysis III: Advanced Methods (David Armstrong) 評価:★★★★☆
回帰分析モデルの上級編。基本的には、冬学期に受講していたApplied Econometricsの範囲をベースに、色んな検定手法やモデル選択法を勉強。個人的にはノンパラ法と一般加法モデルあたりがあまり好きになれず、苦しむ。統計ソフトRのコードを全部与えてくれているので、その点は実践的。講義資料もよくまとまっていて、◎。せっかくだからもう少ししっかりと課題を出してくれれば、もう少し身に着いたのではないかなと。

■Introduction to the R Statistical Computing Environment (John Fox) 評価:★★★☆☆
統計ソフトRの演習授業。内容は悪くないのだが、時間が短すぎるのと、実際の問題と関係なくコードを勉強するので、いまいち。講師が出版している教科書の改訂予定版のコピーを購入できるので、それを元に自習すると、めきめきコードがわかるようになるので、わざわざ授業に出る必要はなし。

■Simultaneous Equation Models (Sandy Marquart-Pyatt) 評価:★★★★☆
同時方程式モデルを理論化から実践まで勉強。Recursiveモデルに始まり、SURモデル、Non-Recursiveモデルまで。基礎からしっかり行列を使って説明してくれるのはいいのだが、時に授業の時間いっぱい使って、ひたすら行列の展開をする時とか、あまりに意味不明過ぎる時もままあり、少しげんなり。ただ、講義資料はわかりやすいし、説明も懇切丁寧なので、このセミナーの中では一番わかりやすい授業だった。

■Time Series Analysis (Sara Mitchell) 評価:★★☆☆☆
時系列分析を駆け足で学習。内容としては、ARIMAモデル、ECMモデル(LSEアプローチ)、VAR、GARCHモデルなど。とりあえず講師が全体像をあまり示してくれないので、理解が困難な上に、統計ソフトでどう処理するかなどの例がまったく授業で示されないので、実践に向かないという何とも困った授業。時系列分析は今後のことを考えると、一番大事な科目なので、涙を流しながら齧りついていった感じ。来週からこの科目を中心にもう一度復習(たぶん冬学期に正式にもう一度履修する予定だけど)。

全体的な感想としては、セミナー全体が政治学専攻の学生を念頭に置いたプログラムだなあと。講師陣も圧倒的に政治学部から来ているし。そういう意味で、経済学部など他の専攻の学生からすると、少し興味関心がずれていて、やりづらいのでは。あと、学生は自分の研究・論文に必要なので、この授業を受講していますという目的意識の高い人が多かったように思う。やはりPh.Dの学生はやる気が違う。はっきりした動機づけがされていないのであれば、あまり受講することをお勧めできないセミナーだと思った。

2010年8月4日水曜日

現実逃避

気がついたらもう8月になっていた。サマープログラムも残すところ、あと一週間半。これだけが今の心の支えで、なんとか頑張っているところ。

とは言いつつ、あまりの課題の多さと厳しさに同時決定モデルの課題提出は諦めてしまったが…(授業にはもちろん出席している)。サマープログラム担当者との最初の面談でも、二つの授業を同時にとるのは極めて厳しいことだから、できる限り片方の授業に専念して、もう一つについては適度に手を抜くようアドバイスされていたので、まあそれに従っているという感じ。せっかく2か月も勉強し続けて、すべてが中途半端に終わるというのは一番避けなきゃいけない事態だし。というわけで、今は時系列分析の勉強に専念中。授業が終わってもすぐに家に帰らず、図書館に寄ってできる限り勉強。個人的には、本当は図書館で勉強するのは嫌いで、自分の家で勉強するのが好きなのだが、今回はあまりにも勉強することを苦痛に感じすぎているため、珍しく家では集中力が続かないので、自分を厳しく律するために、図書館通いをしている。こんな生活、もう嫌だ。

今週末は勉強に疲れたから息抜きというわけでもないが、シカゴに行ってロラパルーザという野外フェスに参加する予定。X JAPANがわざわざアメリカに来るというのであれば、この機会をみすみす逃すわけにはいかんでしょう。日本だったらなかなか見に行く機会もないしね。とりあえず今週はあと2日、それだけを心の拠り所に生きるしかない。

それにしても、そうこう言っているうちに夏休みが終わってしまいそうで怖い。最近は生活の潤いを求めて、寝る前にできる限り読書とかしているけど、学期が始まったらまた色々なことができなくなるので、今のうちに楽しんでおかなければ。とりあえずはサマープログラムが終われば、今まで時間がなくて放置していた本と映画に没頭するというところかなー。今日はいささか現実逃避がすぎたような気がすると、午後二時過ぎの図書館にて思う。